
A.
必要です!
お子様の成長や健康に大きく関わります。
歯並びが悪いと、口腔内の問題だけにとどまらず、からだの発育や健康、心の部分にまで悪影響を及ぼします。
矯正治療を行うかどうかが、お子様の今後の成長にも大きく関わってきます。
乳歯が抜けて永久歯が生え変わってくると、
歯並びに問題が出てくることがあります。
そのような場合には、矯正治療を
検討してみてはいかがでしょうか。
顎(あご)の大きさに対して、永久歯のサイズが大きいために、
永久歯がきれいに生えそろわず歯並びが乱れる事があります。
この場合、永久歯がガタガタに並んでしまうリスクが更に大きくなってしまいます。
また、一部の永久歯が無いといった先天性欠損や、虫歯などの原因による
乳歯の早期喪失が見受けられる場合もあります。
乱れた歯並びによる、将来の健康にかかわるトラブルや
心理的なコンプレックスを抑えるためにも矯正治療は有効です。
歯の矯正治療に年齢制限はなく、
大人でも治療を受けることができます。
しかし、幼い頃からお口や歯の状態を
診療させて頂くことで、
成長段階に合わせた選択肢の多い治療計画をたてることができます。
これは非常に重要で、
矯正装置を取り付ける前の準備段階から、
綿密に計画をたてることで、
より健康で美しい歯並びに
近づけることができます。
一般的に、前歯が生え変わっていない時期です。
この時期の相談は、小学生くらいまで定期観察になる事が多いです。
早く始めすぎても、治療完了までが長期になるだけになってしまう場合があります。
しかし、この時期に歯並びの将来について考えておくことは重要です。
前歯と6歳臼歯が生え揃い歯並びがだいたい決まってくる時期です。
前歯と奥歯のかみ合わせを整えて、1~2年間の治療を行い、一度定期観察になります。
この時期からの矯正治療は、2段階に分ける場合があります。
犬歯~小臼歯から永久歯への生え変わりが始まる次期です。
この時期の生え変わりの状況は、個人差があります。
生え変わりの状況に合わせた治療と、計画を立てるのが重要です。
永久歯の歯並びが、ほぼ決まってくる時期です。
出っ歯などで前後の歯の位置に問題がある場合は、抜歯を併用した矯正治療を行う場合があります。
成長期のため歯の動きが早く、大人よりも治療期間は短くなります。
本格矯正はこの時期に行うのが一番良いタイミングといえるでしょう。
小学校低学年ごろから高学年にかけて、頭の骨は大きく成長します。この時期にあごの発達をサポートすることで、永久歯がきれいに生え揃うよう誘導ができるのです。
無意識に、口しゃぶりや爪を噛む・口呼吸…といったクセを持っているケースもあります。正しい口周りの使い方を意識し、発育のサポートが可能です。
早い時期に乳歯を失った、または一部の永久歯が生えてこないなどの症例にも対応が可能です。
ただ、以下のデメリットにも
注意が必要です。
お子さまの成長に合わせながら治療を行うため、
状況によっては治療期間が長くなる可能性があります。
装置の取り外しや歯磨きによるプラークコントロールなど、円滑な治療のためにはご家庭での取り組みが欠かせません。
子どもの矯正治療は、ご家族の皆様の協力が必要となり継続的なケアが求められます。
ですが、成長期だけに行える矯正治療だからこそ
治療の進捗がスムーズに進めばお子さまの永久歯を抜かずに済んだり、
早期に治療が終了したりするなどのメリットが生まれると考えております。
子どもの矯正治療では、大きく2つの段階「第1期治療」と「第2期治療」に分けて進めます。
期間 / 1~2年程度
6歳から12歳ごろまでに行う治療です。
ある程度乳歯が生えそろった5~6歳ごろからご相談が可能です。
あごの成長や歯の生え変わりをコントロールし、きれいな歯並びへと導くための土台作りを進めます。骨格の問題を改善した状態で歯列を整えるので、抜歯する確率を抑えられます。
永久歯の状況に応じて、必要となった場合に第2期治療へと進みます。
期間 / 2年程度
永久歯が生えそろってから開始する治療です。
想定以上に大きな歯が生えてくる、またはあごの成長度が標準的ではない場合にこの治療が必要となります。
永久歯を適切な位置へと移動し、きれいな歯並びの仕上げを進めます。
矯正に使う装置は、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置(インビザライン)などご希望に応じて選択いただけます。
初診時にはお口の診査を行い、患者様の歯並びや咬み合わせに関するお悩みを詳しくヒアリングいたします。
その際に歯並びや噛み合わせを確認し、パノラマX線写真を撮影します。
一番気になっていることを教えていただき、患者様のお悩みや治療のご要望を正確に把握した上で、最適な矯正治療計画を検討いたします。
矯正治療についての一般的な説明に加え、現在の患者様の状態や治療方法、治療の開始時期、費用の目安についてもご説明いたします(精密検査の結果により、内容が変更になる可能性があります)。
所要時間:30~60分
矯正相談後、治療をご希望された方は、別日に矯正用の精密検査を行います。
レントゲン写真の撮影、CTの撮影、顔貌写真、口腔内写真の撮影、歯型の採取を行い、患者様に合った検査で口腔内の状態を詳しく検査します。具体的な治療計画を立てるため、歯並びや咬み合わせの状態を正確に把握します。
所要時間:30~60分
検査内容を元に院長と副院長が診断を行い、患者様に最適な治療計画をご提案いたします。
治療方法、予想される期間、費用などについて詳しくご説明します。この段階でご不明点やご質問がありましたら、遠慮なくお伝えください。
患者様が納得の上で治療方針を選択いただけるよう、複数のプランがある場合は詳細な違いをご説明いたします。
患者様が治療内容を十分に理解し、納得した上で治療を行うことを重視しています。
所要時間:30分
診断内容にご納得いただけましたら、治療計画に基づいて矯正装置を装着し矯正治療を開始します。
ただし、虫歯や歯周病の治療が必要な場合は、矯正治療前にかかりつけ歯科での治療をおすすめしています。その後、適切なケア方法や注意点について丁寧にご説明します。
※当院は矯正歯科専門ですので、虫歯や歯周病の治療は一般歯科で行います。それぞれの専門の歯科医師が互いに連携し、自らの専門領域の治療を行うことが患者様にとって最良だと当院では考えておりますので、矯正治療中も定期的にかかりつけ歯科医院への通院をお願いしております。
所要時間:30~60分
治療中は定期的に通院していただき経過を観察します。治療の進行や年齢、使用する装置によって、通院の頻度は異なります。
治療の進行状況を把握して必要に応じて治療計画を微調整します。患者様の口腔内の健康を維持しながら治療を進めていきます。
成長の変化や歯の生え替わりなどを確認するため、装置を装着していない期間も含めて、3~6ヶ月に1回の通院で経過観察を行います。必要に応じて、装置の調整や治療計画の確認と微修正も行います。
通院頻度の目安:3~6ヶ月に1回程度
目標とする歯並びの状態が得られたら矯正装置を取り外します。その後、きれいな歯並びを維持するために保定装置を装着します。
ただし、治療直後の歯は元の位置に戻ろうとするため、保定装置(リテーナー)を使用して、きれいになった歯並びを維持します。
保定期間中も定期的な通院が必要です。矯正治療が完了した後も定期的な経過観察を行い、治療効果を長期にわたって維持し後戻りを防ぎます。
顎の成長が安定し、歯並びに問題がなければ終了しますが、さらなる矯正が必要な場合には、大人の矯正治療に移行となります。
通院頻度の目安:3~6ヶ月に1回程度